ニッカーボッカー

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ニッカーボッカーズKnickerbockers)はズボンの一種で、長さが膝下までですそが括られた短ズボン。野球ゴルフなどのスポーツウェアとして広まり、現在日本では土木・建設工事の作業服として多く見られる。ニッカボッカ)()、ニッカポッカニッカズボンニッカー)とも呼ばれる。

名前の由来

ニッカーボッカーズの起源は、オランダからアメリカへの移民が着用していたブリーチズと呼ばれる短ズボンである。

1809年ワシントン・アーヴィングが『ニューヨークの歴史』というニューヨーク(旧ニューアムステルダム)に住むオランダ人移民者についての本を著した[1]。この時、アーヴィングはオランダ系の名前であるディートリヒ・ニッカーボッカー (Diedrich Knickerbocker) というペンネームを用いた。この本が人気を博してくると、次第にニューヨークのソーシャライトを形成したオランダ人移民とその子孫のことを"ニッカーボッカー"と呼ぶようになり、さらに本の挿絵で彼らが穿いていた短ズボンがニッカーボッカーズという名前で呼ばれるようになった。[2]

現在でも英語でKnickerbockerというとオランダ人移民のことを指す。

用途

ニッカーボッカーズが広まった当初、すそが邪魔にならないとして野球・ゴルフ・乗馬自転車登山などのスポーツウェアとして多く用いられた。日本でもそれらの用途で広まったが、今では工事現場の作業着として用いられることが多い。また、一部の祭りに於いて、神輿等の担ぎ手が股引と同じ用途で着用する場合も多い。

参考文献

  1. Washington Irving, A history of New York, (Reprint, edited by Michael L. Black and Nancy B. Black), Twayne Publishers, 1984. ISBN 0805785140
  2. コトバンク

関連項目